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期間の定めのある雇用契約のメリット/デメリット

期間従業員はその名称の通り、期間の定めのある従業員で、おおよそ2年から3年で契約期間が終了します。この雇用形態は良い面もあり、悪い面もあります。今回はここを少し考えてみましょう。

期間契約のライン工のメリット

期間契約が2年や3年と決まっていることのメリットは、割り切って考えやすいということです。

例えば「3年間お金を貯めて、それをもとに独立企業したい!」、「3年間働きながら勉強して、新しい職に就きたい!」という考えは、自宅から通うような環境だとどうしても怠けてしまいます。

お金を貯めたいと思っていても、ついつい友人づきあいで消費したり、家賃や生活費が重なって思うようにお金がたまらなかったり。勉強を3年間で完結させようとしても、4年5年と間延びしてしまう、ということは誰にだってあります。

また、雇用期間の定めの無い仕事をすると、辞める時にあれこれ気を遣ってしまい、気持ちが優しい人であるほど辞めるに辞めづらい悪循環に陥ります。

その点期間従業員は、2年や3年で例外なく退職扱いになります。続けたいと思っても契約満了は来てしまいます。だからこそ嫌でも辞めたあとの動きを考えさせられてしまうので、危機意識を持ちやすいメリットがあります。

たとえ2年間は無駄遣いしてしまっても、残り1年しか無いと思えば必死に貯めることができます。最後の勉強のチャンスと追い込むことができます。辞める時に誰に気をつかう必要もありません。

目標意識を持っている人なら、期間の定めのある雇用契約は自分を追い込む意味ですごく良い環境にできます。

お金を貯めたいと割り切って働いている人も多く、起業を目指す人、趣味を満喫する人、勉強を頑張る人、貯金を増やしたい人、理由はそれぞれですが自分に近い考えの人は必ず見つかることでしょう。

期間契約のライン工のデメリット

期間契約の定めのある働き方のデメリットは、メリットの裏返しですが、期間が固定されていることです。契約更新したくとも更新期間の最大となる2年や2年11ヶ月といった期間が過ぎれば、どれだけ熟練していたとしても一度退職しなければなりません。

次の赴任までは、同じ会社であれば6ヶ月以上の空白期間が必要になります。年齢が30代や40代であれば次回面接が困難になる場合も考えられるので、年齢的に若い頃にある程度の計画は必要になるでしょう。

また職歴上も短期契約であっても記載が必要になるので、転職をする場合に、3年未満での退職経験を嫌厭する企業への転職が困難になる可能性があります。

期間の定めのある雇用だからといって極端にデメリットがあるわけではありませんが、継続するほど職歴が細切れになってしまい、異様な経歴と思われる可能性は十分検討しておく必要があるでしょう。