工場と仕事

チョコ停って何?未経験者が驚くライン作業の現場

工場未経験者のイメージするライン作業はどんな感じでしょうか。

ずっと流れてくるものに同じ作業をしているイメージですか?

実はラインは割とよく停止するんです。

チョコ停とは?ちょこちょこ停止するライン作業

ギャグのように聞こえると思いますがちょこちょこ停止するからチョコ停です。改善作業の用語として使われるものです。

ライン作業に従事していると、日々様々な理由でラインが止まる事があります。そうしたラインストップが連発する場合を、チョコ停と呼びます。長時間止まる事はドカ停と呼ばれます。

ライン作業でチョコ停になる理由

ライン作業でチョコ停になる理由は部署や工程によって様々で、毎日ほぼ違う理由で止まることが多いです。

・ロボットが故障した
・人為的ミス
・前後の工程の作業後れ
・生産調整

大雑把に言えばこうした理由で止まる事になります。

ライン工にとってチョコ停は楽なのか?

さてライン工にとってチョコ停が楽なのか?といえば、そうでもあり、そうでないとも言えます。

肉体労働なので、チョコ停が多く発生すると、その分体力的な余裕ができます。動かなくていいのは楽なので、チョコ停が多いと体は楽です。

その反面デメリットもあります。むしろデメリットのほうが多いかもしれません。

ライン工にとってのチョコ停デメリット

まずは残業が増えます。チョコ停が続くと、それを取り返さなければならないので、残業が増えます。残業が増えるという事は給料が増えるのですが、その分体調的にも疲弊します。

また、チョコ停中はボーっとしている事は悪とされます。チョコ停は管理職がかなりピリピリするので無駄話をしていると怒りの矛先が向くことも。

さらにチョコチョコ停止することで、時間感覚が鈍くなります。ライン作業は体感時間が長いので、出来るだけ時計は見ないようにしている人もいるほどです。しかしラインが止まれば時計につい目が行きます。時計を見る度に、全く進まない時間に余計疲れを感じやすいのです。

意外とチョコ停、ドカ停には出くわす

ライン作業未経験者が現場に入れば、意外とラインは止まるのだなと感じることと思います。

機械は壊れるものです。不具合の原因がいくつも同時に起きていたり、原因の特定に時間がかかる事もあります。とにかくラインを動かすことが最優先にされるので、応急処置的な対応が続き、それがチョコ停の原因になる事も少なくありません。

またそれほど頻度は高くないまでも、1~2カ月に1度程度は、1時間停止などのドカ停を経験することもあります。こうした時には、基本的には現場待機となりますが、設備故障が長引く場合には状況説明のため集められたり、4S作業に切り替わったりという事があります。

他の部署の停止が響く場合もある

組立ラインの完成寸前の工程で設備トラブルがあった場合、その復旧にかなり時間がかかる場合などは、工場全体のラインがストップする可能性があります。

一部工程で火災やボヤが発生した場合などは特に厄介です。基本的に工場は在庫を抱えないような生産体制をとるので、先のほうで止まってしまう場合、それ以上生産しても部品を置く場所がないという理由で部品出荷がストップします。

後ろ工程のチョコ停が、前の工程でドカ停を引き起こすケースもあります。

一番避けたいのは自分が原因になること

誰しもトラブルは起こしたくないものですが、自分が原因でチョコ停やドカ停を起こすことは一番避けたいトラブルです。

工場の設備やラインは思っている以上に弱いときがあります。1つ作業をミスしたり、ミスに気付かなかったりすると、自分が原因で多くの人に迷惑をかけてしまいます。

どんなに集中していたとしても、一瞬の気のゆるみでミスは起こりますし、ミスが連発していたら、どこからミスが起こっていたのかをさかのぼって検証しなければいけません。

ネジを1個忘れていたり、締め方が甘かったり、工具を壊してしまったり。

うっかりミスで良くあるのはライトカーテンにふれてしまうことです。ライトカーテンとは、人が機械と接触しないように設けられた赤外線センサーの事。要するに進入禁止の場所に侵入すればラインが全部止まるというものです。

それ自体は1度の停止で済むのでチョコ停とは言いませんが、期間従業員として工場で働く以上はこのライトカーテンの場所をしっかり聞いておくのは重要なことです。

工場のラインは本当に良く止まります。くれぐれも、原因が自分にならないようにだけはご注意ください。