工場と仕事

作業にどうしても間に合わない時はどうしたらいいの?

作業に間に合わない期間工

間に合わなくても焦らない

ライン作業の期間従業員の頭痛の種はタクトタイム、つまり作業時間の存在です。コンベアが流れている中で、自分が担当できるエリアは限られており、そのエリア内で自分の作業を完結させなければなりません。

その作業をエリア内で終えられなければラインは止まり、生産に遅れが出てしまうので、コンベアが長ければ長いほど、ラインを止めてしまうことへの重圧は重くのしかかります。

まず、作業に慣れない頃はどうしても遅れは出ます。そう割り切って焦ってミスをしないことが重要なことを絶対に覚えておいてください。

これは例え正社員であっても、その作業に初めて従事する人ならばどうしても起こりうることで、赴任したての期間工だけが直面するものではありません。初めての作業は誰であっても要領がつかめないものなのです。

そもそもなぜ遅れるのか?

根本的な原因は「標準作業」と「標準時間」にあります。

標準作業は、治具や工具を決められた方法で使用し、適切な場所で決められた手順で行う作業のことを言います。つまり、作業する上での決められた作業の形で、いわば「お手本」です。

最も効率的な道具の使い方をし、無理・無駄のない作業を指す言葉です。

標準時間とは、その標準作業に必要とされる時間のことになります。つまり、熟練工による無駄のない動きによって達成される時間が設定されているから初心者ほど遅れが出てしまう、というわけです。そもそも誰でも達成できる時間ではなく、ある程度の経験が必要とされる目標時間というわけです。

間に合わない原因はなに?

作業が間に合わない期間工
「作業が間に合わない!」というだけでは上達は遅れがちです。そもそもなぜ間に合わないのか、原因を知ることが必要です。

作業には、作業方法と作業手順があります。決められたやり方を守っているか、決められた順番で作業しているか、ということです。

間に合わないことに焦る作業者は、どこが違うのかを探しません。上達の早い作業者は、「どこが違うのか」を徹底して探そうとします。

間に合わないとどうなるの?

タクトタイムに間に合わない場合はラインが止まります。ラインは基本的に1本ですから、途中が止まればその後ろが全部止まります。コンベアによっては前後全て止まることもあります。

ある程度は余裕が設定されていますが、どうしても止めてしまう場合には、早めにヘルプを出すことが大事です。

自分より後ろの工程まで全部止まってしまうと、「稼働率」が下がります。稼働率は生産可能な時間の割合のことで、簡単に言えば工程の成績の1つです。稼働率100%の場合は、勤務時間中ずっと生産できていた、ということになり、稼働率0%は勤務時間中まったく生産しなかった、ということを意味します。

ラインが止まることで生産できない時間が増え、工程の成績が悪くなります。かなり重要な数字の1つなので、工程の管理者もピリピリして見ている数字、だからこそラインを止めることには誰もが厳しく注意してくるわけです。

最初は止めてしまうことはやむを得ません。その分ヘルプの人に挽回を頑張ってもらわなければならないのですが、その助けは早ければ早いほど稼働率に響かない、というわけです。

間に合わせるためには真似るのが一番

動きを真似する期間従業員
間に合わない理由の1つは、作業に必要な体が出来上がっていないことです。人によっては1ヶ月ほど辛い時期が続くかもしれません。ですが持久力がつき、筋肉が出来上がれば、作業に必要な体になります。そこまで我慢できればあとは体の使い方次第です。

間に合わないもう1つの理由は、作業に適した動きをしていないためです。それを知るためには2つの方法があります。
1つは同じ作業をしている人の動きを見ることです。もう1つは自分の作業を誰かに見てもらうことです。

作業している別の人はベテランですから、作業していて何が違うのか、客観的に見ることができます。どこが早いと間に合うのか、作業の中でも肝になる部分の違いが見つかれば、作業遅れは格段に少なくなります。

また自分の動きとどこが違うのかについては、誰かに自分の作業を見てもらい、判断を仰ぐしかありません。チームリーダーなどは比較的自由に動ける時間を持っているはずですし、ラインを監督する人もいるので、そうした人に少しだけ見てもらい参考意見をもらうことが間に合わせるためには有効です。

1ヶ月程度は慣れを最優先にする

作業に慣れないうちにタクトタイムの短縮と品質の確保を命じられるので、人によっては焦ってしまいなかなか上達できません。ただ、間に合わないものはどうしても間に合わないので、まずは手順を確実にこなして、品質の確保を最優先させるようにしましょう。

どうしても遅れが生産に響く場合はヘルプが入って解決しますが、ミスについてはそうもいきません。思わぬミスから反省文を書かされるケースもあるので、まずはミスをしないで品質を確認しながら作業すること。焦りはミスと怪我に繋がるので気をつけてください。

1ヶ月以上経過し筋肉痛も無くなり、疲れもそれほど感じなくなったのに間に合わない時は、作業の中で何かが間違っています。その違いは必ず確認するようにしましょう。そうすれば、自然とタクトタイムに間に合うようになっているはずです。間に合わない時は慌てずヘルプを呼ぶ、無駄なミスはしない、焦らない、その3点は覚えておいてください。