工場と仕事

工場の夏の暑さは本当に倒れるほど厳しい、ところもある

工場のキツさを調べると、夏の暑さが気になる方が一定数おられます。

結論を言えば、大半の工程では夏の暑さの厳しさを思い知ることになるでしょう。ただし、場所によって全く事情は変わります。

夏場に冷房完備の部署もある

例えば自動車メーカーの工程で言えば塗装ラインは冷暖房完備の部分があります。自動車の塗料は、その保管や使用に温度設定が必要になるので、夏涼しく冬暖かい環境にしなければなりません。

精密機器を扱う工程なども冷暖房完備の部分が多く、そういう意味ではデンソーやアイシンAWなど精密機器製造を行う会社は当たり工程が多くなるかもしれません。ただ、そういった会社も精密機器ばかりではありませんから、はずれが無いとは言えません。

ホコリが舞わない工夫が必要な部署も冷房完備になっています。精密検査の工程などがそうです。ホコリが入らないように減圧空間にする一方で、熱がこもりすぎないように空調が完備されることが多いようです。

その他の製造ラインは夏地獄なのか

それ以外の製造ラインは夏場地獄なのか、と言われるとそうでもありません。昨今の熱中症対策でスポットクーラーや大型扇風機が完備される工程が増えましたから、製造ラインでも猛烈に暑い、という場所は対策されつつあります。

ただし、場所によっては機材を守るためのスポットクーラーもあります。自分の方を向いていないからといって勝手にスポットクーラーの位置を変えると怒られることもあるので、こうした設定の変更は必ず確認を取ってから行いましょう。

夏場の地獄はどこか

まず外での搬入作業に従事する人は夏場は特に困ります。炎天下の元、そこが仕事場であるからです。

また先に取り上げた塗装工程でも、塗装の準備工程は地獄と言われます。その理由はこの格好です。
塗装工程の格好
夏場であってもこの防護服、防護マスクは必要です。塗装工程はある程度冷房がついていますが、実はライン上に乾燥炉があり、そこからの熱が尋常ではありません。また塗装吹き付きは風が天敵です。過剰に冷暖房はつけられません。

鋳造・加工工程もまた地獄です。今まさに溶けた鉄を加工して出てきたばかりのものを扱うのですから、夏場は汗の量が尋常ではありません。次々に加工品は出てきますが、熱気も一緒に出てくるので、水分補給が欠かせません。機械自体も熱を持っていることがあるので、夏場はまさに地獄になります。

行き帰りの歩く時間が一番暑い

そうは言っても、直射日光には勝てない、というのが実際のところではないでしょうか。詰まるところ、行き帰りの工場からバスまで、バスから寮までの時間が最も辛いような気がします。

特に工場内は思いのほか広いので、入り口から遠い建屋であるほど外にいる時間は長いのです。また工場敷地内は走ってはいけません。暑かろうと寒かろうと、雨がどれだけ酷くても歩かなければなりません。

1直と2直、朝勤と夜勤の交代の時間はちょうど太陽が一番高い時間帯ですから、最高気温を記録する時に出勤や帰宅することになります。この時間が一番夏の暑さを感じるところでしょう。