工場と仕事

期間工ブログやツイッターはどこまでがセーフ?

期間従業員の中には、期間工ブログと題したブログを作ったり、期間工としてツイッター発信を行う人がいますが、中にはかなり危ない橋を渡っている人もいるよう。

守秘義務契約にどこまで含めるか

ネットと期間従業員の情報漏洩問題
会社と雇用者は基本的に守秘義務契約を結んでいます。働く人は会社で働いて知り得た情報をむやみに公表してはいけませんよ、という内容で、これは不正競争防止法という法律でも定められているものです。

一般的に誰でもわかるような範囲、例えば工場内部の写真撮影や内部資料をネットで拡散させる行為、これは厳しく処せられる行為です。

新車種がラインオフになった、という情報も報道されていない場合はNGです。

工場の稼働状況に関わること

「今日工場が火事で止まった」「金型壊れて生産できず」と言った内部事情について、気軽な感じのコメントをツイッター等でも目にします。ただこれは基本的にはアウト。企業内部でしか知り得ない情報なので守秘義務契約に違反します。

工程でのアナウンスや朝礼での話であっても、業務に関係することであればこれもNGになる可能性は十分にあります。台風で休みになった、というものは第三者もその事実は知り得ることなので、完全にセーフとは言い切れないまでもアウトにはならないでしょう。

給与明細はグレーな代物

期間工ブログで給与明細が公表されることがあります。これは実際の判例でも判断が分かれることがあります。会社と個人の契約内容であって、当事者しか知り得ないことではあるものの、その内容が公表されることで不利益を被ったり競合他社に優位に働くことは考えづらいからです。

専門職で一部の優秀な人材を囲い込むために特別な条件のもとで給与支払いが行われていたならば、その条件を外部に漏らすことは不利益に繋がるので問題になりますが、期間従業員の場合は同じ条件の人が多数存在していることと、参考例を詳細にウェブに公開されているので問題はないであろうと思われますが、給与明細自体は会社の資料の1つであるので、そのまま画像で公開することは歓迎されるものではないでしょう。

完全にセーフではないものの、アウトとは言い切れない、それが期間従業員の給与明細でしょう。

寮の写真はセーフかアウトか

寮の写真については業務上知り得る情報とは言えないものです。厳密にどこまで規定されているかにもよりますが、他者のプライベートを阻害しなければ大丈夫でしょう。工場と寮は運営会社が厳密には異なることもあるので、念のために規約は確認しておく方が良さそうです。

基本的には大目に見てもらえている

期間工ブログやツイッターの情報に関しては、会社側も黙認している、というほうが正しい状態でしょう。誰も知り得ないような情報はついつい公表したくなります。またその反応もよいので、サービスしてしまいがちですが、公表して良いかどうかの情報の精査はしっかりとおこないましょう。

特に、閲覧者からのコメントだからといって何でも許されるものでもありません。過激なコメントについては自分なりのフィルターをかけて、身を守る必要があります。

会社から目をつけられないように、適切なネット利用を心がけていきましょう。